ネットワーク式工程表の作成手順
基本用語
作業(アクティビティ)
- 作業は、矢線(→)で示される。
- 矢線の長さは、時間には無関係で、形は任意でよい。
- 矢線の尾が作業開始、頭が作業終了を示す。
- 一般的に、作業の所要時間を矢線の下に書き、作業名または作業内容を上に書く。

図-1:作業(アクティビティ)
イベント(結合点)
イベントは、〇で示し、〇の中に 0 または正整数を書き込み、これをイベント番号と呼ぶ。工程表では、作業の前後関係(次作業の開始条件となる前作業の完了)を明らかにする役割を持つ。

図-2:イベント(結合点)
ダミー(疑似作業)
ダミーは、同一の作業が複数発生する場合に、起終点のイベントを区別するために使われる所要時間ゼロの疑似作業である。点線の矢印で表記する。

図-3:ダミー(疑似作業)
所要時間
作業の開始から終了までに要する時間を所要時間という。建設工事では、一般に日を単位としている。
基本ルール
先行作業と後続作業
ある結合点において、入ってくる矢線(先行作業 B、C)がすべて完了した後でなければ、結合点から出る矢線(後続作業 D)は開始できない。

図-4:先行作業と後続作業