環境保全計画
環境保全計画の意義と目的
土木工事は、一般に、地形を大きく改変させ、地勢にも影響を及ぼす場合があり、工事現場周辺の自然環境や生活環境に及ぼす影響は大きい。環境に関する地域社会などとのトラブルの発生は、工事の工程を大きく狂わせ、工期や工費に多大な影響を及ぼす。また、工事にともない発生する建設副産物を適正に処理し、生活環境の保全および公衆衛生の向上を図る必要がある。そのため、工事に先立ち、以下について十分検討しなければならない。
- 地域の自然環境や生活環境を事前に把握すること。
- 関係法令を遵守し、環境問題の発生を最小限に抑えるような環境保全計画を立案すること。
- 工事を円滑に進められるよう、地域住民などに環境保全計画を事前に説明すること。
- 現場の労働環境を考慮し、健康被害が生じることのないように、あらかじめ適切な対策を講じること。
- 工事現場からの廃棄物の発生を抑制し、適正な分別、収集・運搬、処分を行う計画を立案する(リデュース、リユース、リサイクル)。